「植物工場産の野菜の安全性を売りしたいが…」というご相談をいただいたことがありました
当社は、「それは止めた方がいい」とお答えしております。
理由は、以下のとおり。
【総論】
植物工場がもたらす一般生菌数が少ないということは複数のリスクを高めます。
【各論1】病原性微生物が侵入した際は増えやすい(拮抗作用が働かない)
【各論2】腐敗しにくい。すなわち棚持ちがする分、病原性微生物は長期間に渡り増え続ける(早く腐敗すれば、病原性微生物が増える前に処分される)。
【各論3】衛生的なイメージが消費者にあるため、台所で土が付いたりしているもののようにちゃんと洗ってもらえない。
【各論4】レタスやエディブルフラワーのように、生食する野菜が多い(火を通さない=生なので最終的に殺菌工程を入れられない)。たとえば、こんなケースがあります。https://www.fsc.go.jp/sonota/germany_daicyo.pdf
以上を踏まえまして
GAPで全工程を。そしてHACCPでさらに。というリスク管理をオススメします。
その上で、最後の砦である食卓では、食品安全教育として、「洗って食べましょう」ですね。
洗わなくても大丈夫のようなPRは、農産物への認識を歪めてしまいます。
(写真と本文は関係ありません。写真の出典はPhoto ACです。)