「みどりの食料システム」に、私たちの現実の暮らしを反映させよう

最近の農林水産省の政策展開の方向性として「みどりの食料システム」という概念があります。

この具体的な実現のためには、いかに生活する人や、そこでの生活の様子(ライフスタイル)を具体的に描いていくかという作業が大事だろうと当社は考えております。

それは国や地方自治体にゆだねてしまうのではなく、生産者の方々や消費者の方々、食と農に基づいて暮らしている方々が、それぞれデザインやアイディアを持ち寄り、編集者や語り部、ファシリテーターやプロデューサーなど、多くの方々の知恵と経験に基づいて丁寧に合意形成を重ねPDCAを繰り返す作業が必要だろうと思います。

それも、2030、2040、2050年それぞれの未来がビジョン。このシステムの考え方には、まだ描かれていないのではないかと思います。当社は、その作業の一端を、消費者の方々の期待に応えながら、生産者の皆様と取り組んでいきたいと考えています。

論語 学而第一 メモ

学而第一

子曰く、学びて時に之を習う。亦説(よろこ)ばしからずや。朋有り(ともあり)、遠方より来る。亦楽しからずや。人知らずして慍(いきど)おらず、亦君子ならずや。

君子は本を務む。本立ちて道生ず。孝弟なる者は、其れ仁の本為るか。

吾(われ)、日に三たび吾が身を省みる。人の為に謀りて忠ならざるか、朋友と交わりて信ならざるか、習わざるを伝うるか。

千乗の国を導むるには、事を敬んで(つつしんで)信あり(まことあり)、用を節して人を愛し、民を使うに時を以ってす。

弟子入りては則ち孝、出でては則ち悌、謹みて信あり、汎く(ひろく)衆を愛して仁に親しみ、行いて余力あれば、則ち以って文を学べ。

終わりを慎み、遠きを追えば、民の徳厚きに帰せん

夫子は温良恭倹譲(おんりょうきょうけんじょう)以ってこれを得たり。夫子の求むるや、其諸(それこれ)人の求むるに異なるか。

礼の用は和を貴しと為す。先王の道も斯れを美と為す、小大これに由るも行なわれざる所あり。和を知りて和すれども礼を以てこれを節せざれば、亦行なわるべからず。

信、義に近ければ、言復むべきなり。恭、礼に近ければ、恥辱に遠ざかる。因ること其の親を失わざれば、亦宗ふ可きなり。

君子は食飽くを求むること無く、居安きを求むること無し。事に敏にして言に慎み、有道に就きて正す。学を好むと謂うべきのみ。

「切するが如く、磋するが如く、琢するが如く、磨するが如し」

人の己を知らざるを患えず(うれえず)、人を知らざるを患うるなり

(写真と本文は関係ありません。写真の出典はPhoto ACです。)

「植物工場産の野菜の安全性を売りしたいが…」というご相談がありましたが…

「植物工場産の野菜の安全性を売りしたいが…」というご相談をいただいたことがありました

当社は、「それは止めた方がいい」とお答えしております。

理由は、以下のとおり。

【総論】
植物工場がもたらす一般生菌数が少ないということは複数のリスクを高めます。

【各論1】病原性微生物が侵入した際は増えやすい(拮抗作用が働かない)

【各論2】腐敗しにくい。すなわち棚持ちがする分、病原性微生物は長期間に渡り増え続ける(早く腐敗すれば、病原性微生物が増える前に処分される)。

【各論3】衛生的なイメージが消費者にあるため、台所で土が付いたりしているもののようにちゃんと洗ってもらえない。

【各論4】レタスやエディブルフラワーのように、生食する野菜が多い(火を通さない=生なので最終的に殺菌工程を入れられない)。たとえば、こんなケースがあります。https://www.fsc.go.jp/sonota/germany_daicyo.pdf

以上を踏まえまして

GAPで全工程を。そしてHACCPでさらに。というリスク管理をオススメします。

その上で、最後の砦である食卓では、食品安全教育として、「洗って食べましょう」ですね。

洗わなくても大丈夫のようなPRは、農産物への認識を歪めてしまいます。

(写真と本文は関係ありません。写真の出典はPhoto ACです。)